2005.11.13 No.1708


−姫路市都心部まちづくり構想検討懇話会が中間素案出す−

10 年前のキャスティ 21 計画は有効か、市中心部全体の未来像を
  年内答申、来春構想策定むけ論議が大詰め迎える

 姫路市中心部のグランドデザインを描こうとする「市都心部まちづくり構想検討懇話会」(会長・村橋正武立命館大学教授、 15 人)の第9回会合が 10 月 12 日、姫路市職員会館で開催され、中間報告・素案が出されました。

 姫路市では、JR山陽本線高架事業にともなうキャスティ 21 計画の多目的ドーム系ホールが白紙撤回され、その代替施設をめぐり論議が行われてきました。しかし、都心部を取り巻く環境や市民意識の変化で1988年に策定、 10 年を経て一部見直しされたキャスティ 21 計画が有効なのか、さらに見直し、都心部全体の未来像を描きたいとして石見利勝市長が同懇話会を昨年 10 月設置したものです。

 同懇話会は都心部を「姫路駅を中心とするゾーン」、「大手前通り・商店街を中心とするゾーン」、「姫路城を中心とするゾーン」の3ゾーンに分けて、まちづくりの方向性を検討しています。

 都心部まちづくりの方向性は「歴史を育み、賑わいと感動あふれる都心の再生」を掲げ、都市の魅力と姫路のイメージを発信するとしています。

三つのゾーン

出会いと交流
姫路駅を中心とするゾーン
  姫路駅を中心に、鉄道高架事業や姫路駅周辺土地区画整理事業、関連道路が進み、キャスティ 21 計画が推進されるなど姫路の未来を担う創造空間として大きな期待が寄せられるゾーンです。

楽しみと回遊
大手前通り・商店街を中心とするゾーン

  大手前通りを中心に、かつては城下町として栄え、また、姫路市の商業・業務の中心としての役割を担ってきましたが、現下の社会経済情勢の変化を踏まえ、新たな都市再生が求められるゾーンです。

市民の誇りとアイデンティティー
姫路城を中心とするゾーン
  世界文化遺産姫路城を中心に、その保全と継承に努めるとともに、歴史的・文化的資源の特性を活用が求められるゾーンです。

ゾーンの対象範囲は上図の通りです。なお、ゾーンごとの特性を活かしながら、相互の連携・補完を図る必要があるとしています。

 

 

 

 

 

 

 都心部まちづくりの重点事業はじめ世界文化遺産姫路城を活かしたまちづくり、賑わいによるまちづくり、人と環境にやさしいまちづくりなどキャスティ 21(上図) と日本共産党の立場についてご紹介します。

日本共産党・姫路市議団が中間素案で当局とこん談
不急の区域整備ではなく、中心街はじめ市民本位の整備を

 キャスティ 21 計画用地は来年3月高架化が完成する山陽本線北側の 45 ・5 � 。姫路駅周辺でJR山陽本線等連続立体交差事業により新たに発生する広大な用地を活用し、「広域圏の中核都市にふさわしい、にぎわいとうるおいあふれた交流都心」の形成を目指すとしています。区分はエントランスゾーン、コアゾーン、イベントゾーンで、

(1) エントランスゾーンは播磨・姫路の玄関口で鉄道高架事業、姫路駅周辺土地区画整理事業、関連道路事業の整備スケジュールにあわせ、中核都市の顔として整備するとしています。とくに新駅北広場(1万6100 � )はバスターミナル、タクシープールを再整備して交通結節点機能を持たせ、新駅ビルは玄関口にふさわしいものに、既存地下街は地下通路での連結を基本に観光案内所や土産・地場物産の販売所を整備するとしています。

(2) コアゾーン(4区画、約2・4 � )は「官民の役割分担」で新たな商業・業務施設を誘導、使用開始が可能となる 11 年度以降、段階的に都市型ホテル、シネマコンプレックス(複合映画館)、教育、医療などサービス産業施設を民間主体で整備し「建物の用途、高さや形態などを制限する方策の活用」「民間立地を促進する支援・優遇策」等を検討するとしています。現在、地下1階、地上6階建てに約130のテナントが入居している駅ビル「フェスタ」が土地区画整理事業で移転し、新駅ビルは播但、姫新線の高架が完成した後、現線軌道の撤去作業を経て2010年度から 44� 南にセットバックして工事が可能となります。

(3) イベントゾーンは多目的ドームに代わる施設として交流、市民の創造活動支援、観光・交通円滑化、プロデュース・サポート、憩いと潤い機能を持つ複合的施設として展示・イベント会場となるコンベンション施設、スタジオ・ミニホール、大規模駐車場やレンタサイクルセンター、市民広場、市民の森など都心部の回遊性の面的な拡大を期待するとしています。

 同懇話会素案に対する市パブリックコメント制度で寄せられた市民意見は9月に募集、109件が寄せられ 40 件が駅周辺に関するものでした。

 駅周辺のまちづくりは来年度以降、山陽本線高架に続く播但・姫新線高架、駅ビル移転、駅北広場整備のスケジュールで進み「 10 年程度」(懇話会)で大きく変化する見込みです。

 市当局との懇談で、日本共産党姫路市議団は不急のキャスティ 21 区域整備からではなく、姫路駅を中心、大手前通り・商店街を中心、姫路城中心の各ゾーンをはじめ市民の目線に立った整備を一貫して主張していることを表明しました。